新型コロナ「5類」 旅行は無制限?もうインフルと同じ? 高山義浩医師が解説

 新型コロナが、5月8日から感染症法上の「5類」になりました。具体的に何が変わるのか。これからの課題は何か。私たちが今後新たな感染症と付き合う心構えは。沖縄県立中部病院で感染症を専門として診療している高山義浩さんに聞きました。(朴琴順)

高山義浩(たかやま・よしひろ)
医師 1970年生まれ。2002年、山口大医学部を卒業。九州大病院、佐久総合病院、厚生労働省などを経て10年から沖縄県立中部病院。20年から厚労省参与。厚生労働省の専門家会合にも参加。

コロナは法律上は「インフルエンザと同じ」 職場や旅行で変化

 新型コロナウィルスは発生当初の2020年2月、「指定感染症」に指定されたが、2021年2月に「新型インフルエンザ等感染症」に変更され、さらに今回は5類となった。

「法律上はインフルエンザと同じ扱いになった、ということです。例えば、感染した場合に隔離されることはなくなりました。緊急事態宣言など社会全体への活動抑制が行われることもありません。職場などでも感染した場合にどうするかは、それぞれの事業所ごとの判断になります」

 ほかにも、濃厚接触者への外出自粛の要請がなくなった。ただし厚労省は感染者には「発症翌日から5日間」の外出自粛を推奨し、10日間はマスクを着用するなど周囲への感染予防を心がけるよう求めている。

「ただし、学校保健安全法における指定感染症として、インフルエンザも新型コロナも登校停止がありますから、子どもたちには法律上の制限が残っています。また、校長の判断になりますが、学級閉鎖や休校といった措置がとられることもありえます」

 海外旅行などもぐっとしやすくなった。こちらは検疫法上の規定となる。

「旅行者が日本に入国するときに、これまでのような制限はなくなります。日本から海外に行く場合は、国によってはワクチン接種証明やPCR陰性の証明書を求められる場合があるので注意が必要です。ただし、WHOも、5月5日に新型コロナに関する『国際的な公衆衛生上の緊急事態』を解除しましたから、ほとんどの国で制限がなくなっていくでしょう」(…続きを読む)。